【 HSP】私と大学受験①

こんにちは。くじらです。

 

 前回の予告では先にHSPで良かったと思うことについて書くつもりでしたが、受験シーズンだということもあり、今回は先にHSPの私が大学受験を乗り切った話についてお話ししようと思います。

 ただ、正直なところ、HSPだったからこうなった、こういう勉強をしたから上手くいった、いかなかった、と今から振り返るのは結果論に過ぎない、という思いもあります。第一志望校に合格した人の「こういう勉強をしたら良い」という言葉通りにやったからといって合格が保証されるわけではないように、何がよくて何が悪かったかなんてわからないのではないかと。

HSPに限らず、受験を終えた大学生がちょっと離れたところから、広く大学受験に対する思いを綴っていると思ってお付き合いいただけると幸いです。

 

目次

  1.  くじらの状況
  2. HSPの苦しみ
  3. まとめ
 
1.くじらの状況

まず、高校時代の、そして現在の私について軽く状況を整理してみます。

  • 高校は自称進学校
  • 就職という選択肢はほぼゼロで、センター試験不要の生徒も必ず受験。(科目は例えば文系だから数学は受けないというのではなく、大抵の場合、国・数I A II B・社会2科目・理科基礎2科目。)
  • 国公立志向(先生の面倒見は大変良い、塾に頼らず学校の指導で大学に行かせるスタンス)
  • 塾は高2の途中でやめる(学校で十分だと判断した。塾の答えを教えるスタンスが合わなかった。根本は学校の先生の方が説明がわかりやすかった、という理由)

結果的に私はセンター試験がうまくいかず、2次試験の配点が高く、強みである国語を活かせそうな国立大を受けました。目指していた大学とは傾向は全く違うタイプ。前期で小論あり。

  • 国立大合格
  • 私大2校受験、合格(国数英、国英政経でそれぞれ受験)
  • 現在、私大1年生

 

2.HSPの苦しみ

受験期、HSPゆえに気になったと思われることと、私なりのやり過ごし方について少しお話しします。

①言葉が気になる

しんどいのは、みんな一緒だよ

  担任の先生。私には「みんなしんどいのに頑張っている、だからあなたも」と聞こえた。弱音を吐くことは許されないように思えた。

 クラスに向けての言葉だったから、素直にとれば、「受験は団体戦だ」というように「みんなでこの辛さを乗り越えよう」って意味なはず。落ち着いてる時はそう解釈し直せた。嫌味を言うようなタイプの先生ではなかったので、よぎるマイナスの解釈を打ち消すように過ごしていた。信頼できる人からの言葉なら、自分の素の解釈を曲げてでもプラスに捉えた方が、私は楽だった。

どうするの?

 仲のいい友人より、センターの後に言われたこと。うまくいかなかったことは隠してもしょうがないと思えるぐらいの関係だったので、彼女は知ってた。そんなの私が知りたい、と思った。自分が1番絶望してるのに、 そんなこと考えられない、という状況。ズバズバいうタイプなのは分かってたし、結果は全部自己責任だと思ってたから何も言えない。

 そのときは本当に絶望だったけど、今振り返ると、センター(今年からは共通試験?)がうまくいかなくたって、行ける大学はたくさんある。学べることもたくさんある。一回ここに行きたいって思うとそれが全てのように思えて。もちろんセンターまで、二次試験まで妥協する必要なんてないんだけど、国立大が全てじゃないし、ちょっとクセのある入試問題が案外自分に合っていたり。本当に、その選択の先に何があるかはまだわからない。たとえ不本意な結果であっても、その中で生きていたら思いがけない出会いがあったり。変な道だな、通りたくないなと思っても、行ってみたら綺麗な石を見つけたり、道端の花に心癒されたり、なんていうようなことが起こる。

 選択を迫られるそのとき、自分で決めるのが1番大事。周りがなんて言おうとその人は当事者じゃないんだから。言われるがままにしたほうが楽かもしれないし、自分の思いを通して失敗したらって不安も大きいと思う。でも、やらなくて後悔するよりはいいんじゃないかな。なんとかなるって自分を信じてみるのも手だと思う。受験を終えて、ちょっと俯瞰してみる今だから言えることだけど。なんとかなる。

頑張れ

応援してもらえるのは幸せなこと。でも、いっぱいまで頑張ってるときに、さらに頑張れと言われると、プレッシャーにしかならない時もある。

 高2の時、副担任の先生が言っていたこと。

「自分は学生時代、頑張れって言ってもらえることに喜びを感じられていた。でも、実際教師になってみて思うのは、信じてる、とか言ったら重いから、頑張れっていうしかないなということ。頑張れっていてもらえる人であることを誇りに思えたらいいよね」

 頑張ろうって言い合えるのが1番かもしれないけど。「期待されてる」ではなくて、「応援してくれる人がいる」と思うと、耐える原動力にはなるかもしれない。

 

②面談

 受験を控えると避けられない先生との面談。何を言っていいかわからない。どこまで相談していいのかわからない。話し始めると頭が真っ白になる。なんか泣きそう、など。

 私はそもそも喋るのが苦手だったので、全部ノートに書き出してから面談に臨んでた。自分の不安や聞きたいことが整理されるし、聞き忘れがなくなるからおすすめ。先生もピンポイントでアドバイスをくれるので、不安や問題が解決・軽減されやすい。時間も短縮できるので、申し訳なさも少し減ると思う。

 結果的に私は人前で泣くことはなかったけど、あんまり気にしないでいいと思う。先生は言ってしまえばプロで、受験生をそれまで何度も見てきてる。慣れてるって言い方は悪いかもしれないけれど、私たちにとっては一生に一回でも、先生は何度もそれぞれの一生に一回を支えてきてる。だから、溜め込んでしまうより、不安なことは吐き出して、聞いてもらっておいたほうがいいような気がする。

 

③周りの音

 模試の時など、隣の人のため息が気になる。ずっと鼻を啜ってる人がいる。などなど、自分ではどうしようもない要因をどうすればいい?

 受験のとき席は自分で選べない。だからどうにもならない、というわけではなくて、たとえば深呼吸、指で耳を塞いでみる、本文を心の中で読み上げるなど、自分の世界に入れることをしてみるのがおすすめ。音ばかりに意識がいかないようにするだけで、だいぶ気分が楽になる。それから私は放課後の廊下でセンター演習をしたことがある。他学年もいてめちゃくちゃ騒がしいので、その中で一回やっとくとちょっとした音は気にならなくなった。

 

④とにかく自信が持てない、辛い

 受験期って、いやでも成績を気にしないといけないし、勉強時間の分、すぐに結果がついてくるわけでもない。ストレスMAX。

自分を信じよう!とか言ってもなかなかうまくいかない。まずはやったことを見える化するのがおすすめ。たとえばこんな感じ。なんの勉強を何時間したか、こんなに勉強頑張った!というのが見えると少し安心できるかも。

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クリスマス付近の勉強時間

 精神的には、日記をつけて吐き出してみる、とにかく勉強に打ち込む、お風呂でゆっくりする時間はちゃんととる、などなどそれぞれあったやり方を見つけておくのをおすすめします。
 それからこれも先生の言葉だけど、「センターが全てじゃない。受験が全てじゃない。」ってこと。追い詰められるとそれしか見えなくて、失敗したらどうしようってネガティブな感情で頭がいっぱいになってしまう。まだまだ人生は長い。(って私も19年しか生きてないけど笑)しんどくなったら、受験が終わった後やりたいことを思い浮かべてみよう。ちょっと未来を想像するだけで少し楽になるかも。

  

 3.まとめ

 最後までお付き合いいただきありがとうございました。すべて書き切れたわけではありませんが、少しでも参考になれば嬉しいです。次回は続きとして、受験生の方へのメッセージも含めてお届けしたいと思っておりますので、よければ合わせてお読みください。

 また、これはどうしていた?などあれば、コメント、Twitter(@kujira_whale78)、質問箱、お問い合わせフォームなどからお気軽にお寄せください。